YMOとわたし(1)

当時は小学生だったと思う。いまでは考えにくいことだが、当時持ち運びできるメディアといえば、せいぜい「カセット・テープ」だった。そしてそこに乗る「コンテンツ」は、FM“エアチェック”した音楽が主流だった。「ラジカセ(ラジオ付きカセットテープレコーダー&プレーヤー)」でさえも、今のiMac並みの価格、「贅沢」な遊具だった時代、「ステレオ」は今の“スーパーコンピューター”レベルの認識だった。当時は「コンポ(ーネント」と呼ばれた、レコードプレーヤー+カセットデッキ+アンプ+チューナー+大出力スピーカー・・・これらの構成は、小学生にとって“夢”だった。つまり、レコードから好きな曲を編集してカセットテープに記録するなどということは、これまた“夢の夢”で、よってラジオから流れる曲を“チェック”して、「ここぞ!」というときに録音していた。

わたしがYMO初めて聴いたのは、学校の「視聴覚室」。そこには教室形式で机一つにつき一台の“機器”・・・「磁気式ソノシート」再生+カセットテープ再生録音+イヤホン・・・が置かれていた。今で言うところの「マルチメディア」教育の走りか??放課後のたまり場でのことだった。名古屋にテレビ局勤務の親戚を持つ「百貫デブ」な友人が持ってきたテープだった。
時代は「インベーダーゲーム」に端を発した「ゲームブーム」・・・どうやってこんな音が作れるの?所ジョージに笑い転げていた頭でも、そう思った。
YMO - Computer Game/Firecracker


・・・なんか「クロスオーバーイレブン」の“もやしクン”風になっちゃったなw